家庭でできるモンテッソーリ式レッスン
家庭でできるモンテッソーリ式レッスンのアイデアをご紹介いたします。ぜひお試しくださいませ。
衣服を選ぶ
朝の着替えのとき、子どもに意向を聞き、衣服を選ばせてあげましょう。 なぜそれを選んだのかもたずねます。
教室からのひとこと:決断力・判断力・表現力が高まり、自主性や積極性が養われます。
名まえ覚え
新しい言葉(名前)は、1つずつを、ゆっくり3つのステップで教えましょう。
- 「これはリンゴです」「これはミカンというの」(記銘)
- 「リンゴはどれですか?」「 ミカンはどれ?」(保持)
- 「(リンゴを指して)これはなに? 」「(ミカンを指して)これは?」(再生)
教室からのひとこと:最初はとくに1と2を何度も繰り返すのがポイント。記憶の定着がみるみる深まってゆきます。
量と数の一致のレッスン
木の実数え
1から10が数えられるようになったお子さまのための、「量と数の一致」のレッスンです。
最初は大人がお手本を見せてあげてください。
用意するもの:
木の実の殻ごと(お手玉や大きいおはじき、木の葉や貝殻など、身近なものや季節感を感じるもので、大きさがそろっていれば何でもよい)55個。それらをかごやお皿に入れておく。1〜10の数を書いた厚紙(ダンボールなど)のカード。
- 大人と子ども、足りなければお人形やぬいぐるみや植物なども参加させ、10人そろい車座に座る
- みんなの輪の真ん中に、木の実のかごを置く
- 代表を一人決め、その人が各人に1から10までのカードを1枚ずつ、裏返したまま(数字が見えないまま)配る
- 各自カードを手に取り、こっそり裏の数字を見たら、表にもどして自分の前に置く。声に出して読んだり、他の人には見せたりせずに、自分だけの内緒にしておく。
- 最初の人を決める。その人はだまって自分の数字の分だけ木の実を取ってゆく。片手でとって自分のもう一方の手のなかに1つ収めたら、「1」と言いながらその手のなかにギュッと握りしめる。2つ目を手にしたら、同様にもう一方の手のなかで「2」と握る。自分の数字に達するまで木の実を収めつづける。「3」…「4」…「5」…「6」…「7」…「8」…「9」。
- 隠していたカードをみんなに見せて、発表する。「私のカードは9でした」「だから木の実を9個取りました」
- 発表を聞き終わったみんなは、その量と数字の一致が正しいことをみとめたら、パチパチパチ!と拍手でねぎらう。
- 次の人へ木の実のかごを渡す(「どうぞ」「ありがとう」「どういたしまして」を忘れずに。)
- 次の人も同様を繰り返し、木の実が無くなったらおしまい。
- 数の理解のうんと深まった子どもには、もう1人の仲間と0(れい・ゼロ)のカードを加えて楽しんでも良い。
教室からのひとこと: 子どもには、カードが表のままというワクワク感、カード裏の数は自分だけの秘密というドキドキ感がたまらなく嬉しいのです。
季節のものや自然のものをじかに触れて楽しむ、といった感覚的なあそびの要素も含まれています。これは、子どもが「一桁の数字をただ暗記しているのではなく、概念として分かっているかどうか」をたしかめるのにとてもふさわしいゲームです。